塩湖?
マカディカディ・パン。
舌を噛みそうな名前で、覚えていただきづらいかもしれませんが、“ボツワナの塩湖!” と表現すればイメージしやすいかと思います。
塩湖といっても、塩の湖であったのは今から1万年以上前のことで、現在では、雨季の雨で地表に水が溜まることはあるものの湖ではないため、正確には、塩類平原と表現します。
とはいえ、塩湖!と呼んでしまうのが、やはりわかりやすいかもしれませんね。
乾季(6月~10月頃)になると、その地表は乾き、塩の成分を多く含んだ砂が残るため、その広大な大地に太陽が反射して白く眩しく輝くのです。
地表が乾いている間なら、その大地を車で疾走したり、歩いたり、更にはキャンプをしたりすることが出来ます。
このマカディカディ・パンは、ントウェトウェ・パンと、ソワ・パンの大きな2つのパンの他、ナイ・パンおよび小さいパンの集まりでできています。
全体のサイズとしては、おおよそ16,000 ㎢ のエリアを覆い、世界最大級の塩類平原となっています。
マカディカディ動物保護区
一方で、マカディカディ動物保護区という場所もあるため、このマカディカディ・パンと混同してしまうところもあるかもしれません。
ここは、マカディカディ・パンより西側に位置する動物保護区です。
動物保護区というくらいなので、あえて説明をしなくても、一面真っ白な大地というよりは、もう少し草がありそうだな、というところはご想像頂けるかもしれません。
特に、ボテティリバーという川沿いには、豊かな緑が広がっています。
オカバンゴ・デルタのような北部で暮らしていたシマウマ、ゾウ、ヌーなどの動物たちは、雨季(11月~5月頃)に雨のにおいを感じると、繁殖のため南へ移動し、この保護区とその周辺でしばらく夏を過ごします。
丁度このころに行けば、多くの動物が新鮮な草と豊富な水を前に、生き生きとした姿が見られるかもしれません。
同じマカディカディにしても、これらの間を移動するにはそれなりの時間がかかりますので、まずは、やってみたいことや見たいものを絞ってから、日程やご予算をみてじっくり計画したいですね。