ボツワナ国土の10%を占める
ボツワナのど真ん中に大きな存在感を放つ、セントラル・カラハリ動物保護区(CKGR)。地図上で見て頂いてもおわかりのとおり、ボツワナの中心部を大きく占有しています。
おかげ様で、東西、南北間の陸路移動には、ここを避ける必要があるため、無駄に遠回りをしている気になります。保護区なので仕方ないですね。
では、CKGRがどれくらい大きいのかというと、なんと、52,800 ㎢という面積をほこり、南部アフリカで最大、そして世界で2番目に大きな自然動物保護区となっております!
これは、岩手、青森、秋田、宮城、そして山県の東北5県を合わせた面積とほぼ同じくらいの面積です!
このように広大な大地でありながらも、どこまでも続く白い砂とまばらに生えるブッシュ、ブッシュ、ブッシュの連続、とにかく強い日差しの中、次の目的地まで気が遠くなるような世界、というのが勝手な私の印象です。
ちなみに、ブッシュというのは、“低木の茂み”と表現されますが、主に見られる植物としては、乾燥に強いアカシア属の木々たちです。何か月もの間雨が降らなくても、この白砂の大地深くに根を張り、力強く生き続ける姿からは驚きの生命力を感じざるをえません。
CKGRで動物はみられるの?
動物保護区という名前にあるとおり、野生動物が生息する場所であります。
これだけの広大な大地ですが、通常、サファリが行われるのは保護区内北部の視界が開けたエリア、デセプション・バレーというあたりになります。
雨季の雨を感じるようになると、ボツワナ北部に住む動物たちは、新鮮で緑豊かな草を求めて少しずつ南へ移動し、しばしの間出産、子育てをします。
雨季のCKGRでは、青々とした楽園のような景色が広がり、キリン、ゾウ、シマウマ、ハイエナ等もその豊かな大地の恩恵を存分にうけているのでしょう。
乾季がやってくると、その景色は黄金色に一変し、ヌー、ゲムズボック、ハーテビースト、ジャッカル、スプリングボックなどの、乾燥に強い動物を多く見かけるようになります。
もちろん、ライオンたちも、年間通してプライド(縄張り)を守り続けその威厳を保ち続けているのです。
一方、南部でも動物を見ることは出来ます。しかし、それを体験するには勇気と冒険心が必要です。
そこには、水道もなければガソリンスタンドもなく、もちろん宿泊施設があるわけでもない、それこそ、手つかずなブッシュと砂の大地そのものなのです。
強い4WDでのドライブは必須である上、水やガソリン、そして食料等を全て持ち込んで、しっかりとした装備で挑む必要がある場所です。