3か国で管理する保護区?
ボツワナには、保護区に指定されているエリアが多いですが、(ボツワナの)地図上でも、ついつい見落としがちなくらい左下(南西)に位置している公園があります。名前をカラハリ・トランス・フロンティア・パークといいます。
位置的に、南アフリカおよびナミビアの国境に接しているエリアであるということに注目して頂きたいのですが、実はこの公園、3か国(ボツワナ・南アフリカ・ナミビア)にまたがった約38,000㎢の敷地を持つ自然動物保護区なのです。ちなみに、“トランスフロンティア“とは日本語で、「国境を越えた」という意味になります。
密猟防止や自然保護を目的として、この公園を、南アフリカ、ナミビア、そしてボツワナ間で共同の管理下におき、2002年にカラハリ・トランス・フロンティア・パークという名の保護区として登録されました。
以後、旅行者はこの3国間をパスポート無しで移動しながら、サファリが楽しめるようになったのです。
対象的な南アフリカとボツワナ
公園南部にあるゲート(南アフリカ側のTwee Rivieren、ボツワナ側のTree River)から、川(かつて水が流れていた)の土手が北に延びており、その土手にそった走りやすい道を中心に行われるサファリが主流です。
その他でも、4WD車専用のルートがあるので、オフロードドライブが好きな方には楽しみどころ満載です。
南アフリカ側のキャンプサイトでは、お店やガソリンスタンドがあり、人間のいる安心感を得られる一方、ボツワナ側のキャンプサイトでは水道さえなく、遠く広がるブッシュを独り占めできる感覚も味わうことが出来、そのギャップが見られるのも面白いところかもしれません。