ボツワナを巡る旅なら GREEN WALK TRAVEL
| ボツワナ・ケープタウン・ナミビア、その他ボツワナ周辺国

ゾウの鼻はまるで人間の指のような機能を果たす

ゾウの特徴といえば長い鼻ですが、呼吸をしたり匂いを確認するほか、様々な働きをします。

水を飲む時も、まずはその長い鼻で吸い上げ、そして口へ運ぶ役割をします。なんと、一度に4リットルほど吸い上げてしまうとか。
また、鼻を使って水飲み場の横にさらに穴を掘り新鮮な水を得たり、土に含まれるミネラルを摂るために土を掘ったりすることもできます。

そしてこの鼻は、仲間とのコミュニケ―ションにも使われます。
危険を察知した時に鼻を高く伸ばしたり、ライオンなどに出くわした時に鼻を叩くなどして仲間へ危険を知らせます。
また、若いゾウが目上のゾウの口に鼻を入れて挨拶することで相手への敬意を示します。

草などを食べる時も、人間の指のごとく、驚くほど器用な働きをさせます。

アフリカゾウは、彼らの好む木や草が持つ全ての部分(葉、枝、幹、樹皮、草、根っこ、等)を食しますが、それぞれのポジションや形などに合わせて、その鼻を上手く使いこなすことが出来ます。

枝に鼻を巻き付けて、バキバキと折って口へ運ぶ。また、高い木の葉っぱまで、これでもか、これでもか、と鼻を伸ばし、鼻先で器用に葉っぱをつまむのです。

一方で、地面に生える丈の短い草でも、上手に鼻で巻き取って引っこ抜いたり、引っ張っただけでは切れない場合は、前足で草の根元をキックしてカットするなど、驚くほど器用に工夫している様子が見られるから、見ていて飽きません。

ちなみに、鼻先の形も、アジアゾウとアフリカゾウでは違いがあり、アジアゾウは、鼻先上部がとがっている、1フィンガー(指)で、アフリカゾウは、鼻先の上部と下部がとがっている、2フィンガーともいわれています。
つまり、アフリカゾウのほうが、鼻先をより細かく使いこなすことが出来るのですね。

大きなアフリカゾウの体とは対照的な、この器用さには驚くことばかりです!