チョベ国立公園(Chobe National Park)は、1968年にボツワナで初めて国立公園として指定された、由緒あるサファリエリアです。
面積はおよそ11,700㎢。これは、東京都のおよそ5倍にもなる広さです。
公園は南西方向に長く伸びていて、もし北から南まで走り抜けようとすれば、オフロードの砂地を10時間近くかけて移動することになるかもしれません(あまりおすすめはしませんが…)。

サファリの中心、ウォーターフロントエリア
おそらく、多くの方がイメージされる「チョベ国立公園の風景」は、チョベ川沿いの開けた景色かと思います。このエリアは、通称「チョベ・ウォーターフロント」と呼ばれており、近くの町カサネ(Kasane)からのアクセスが良いため、観光の拠点としても人気があります。
チョベ国立公園は広大で、多様な環境に分かれているため、次のような大きく4つのエリアに分類されます:
- チョベ・ウォーターフロント(セロンデラ周辺)
- リニャンティ(ナミビア国境沿いの西側)
- サブチ・マーシュ(公園南西部)
- その他の乾燥した内陸部
そのなかでもウォーターフロントエリアは、野生動物との距離が近く、はじめてのサファリ体験にもぴったりの場所です。
なぜチョベ・ウォーターフロントが人気なのか?
チョベ国立公園は、ボツワナ最北端に位置しており、カサネの町からすぐ。カサネには国際空港があり、さらにジンバブエ・ザンビア・ナミビアと国境を接するというユニークな場所にあります。
この立地のおかげで、ヴィクトリアフォールズ(世界三大瀑布)の観光とあわせて訪れる人も多く、観光の玄関口として多くの旅行者に利用されています。

陸と水、両方から楽しめるサファリ体験
チョベのウォーターフロントでは、陸からのゲームドライブ(サファリカーでの動物観察)と、水上からのボートサファリ(チョベ川ボートクルーズ)という、ふたつのアングルからサファリを楽しむことができます。
ゲームドライブでは、オープンカーで風を感じながら、ゾウやバッファロー、アンテロープの群れを間近に観察することができます。野生動物の息づかいまで感じられる、リアルな体験です。
一方、ボートクルーズでは、川に生息するカバやワニ、そして水辺に集まる鳥たちや動物の姿を、静かに、でも間近に眺めることができます。水面の近さもあって、思わず息をのむような瞬間が訪れることもしばしば。
もちろん、ガイドは政府認定のライセンスを持ったプロフェッショナル。
動物の動きを見極めながら、適切な距離を保って案内してくれるので、安心してサファリに集中できます。
参加スタイルも選べる
サファリは、動物たちが活発に動く時間帯、早朝と夕方に行われることが多く、それぞれ3時間ほどのコースが一般的です。
とはいえ、1日かけてじっくり自然に浸りたいという方には、終日サファリという選択肢もあります。途中で休憩を挟みながら、朝・昼・夕と違った動物の動きを楽しめる、ゆったりとした時間です。
チョベ国立公園は、サファリの入り口にぴったりの場所
川と動物たちの動きが交差するチョベの風景は、南部アフリカのサファリ体験の中でも、アクセスしやすく、そして濃密な体験ができる場所です。
はじめてのサファリにも、何度目かのアフリカ旅にも。
チョベ国立公園は、いつ訪れても自然のダイナミズムを感じさせてくれる特別な場所です。
もっと深く楽しむために
ウォーターフロントでの気軽なサファリももちろん魅力ですが、その奥に広がる本格的なサファリの世界を知らずに通り過ぎてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
ウォーターフロントを違う角度で満喫したい方、ボツワナをより深く味わいたい方、ぜひお気軽にご相談ください。